[movie] エージェント・ウルトラ

Agent Ultra

ジェシー・アイゼンバーグ主演、ジョン・レグイザモ脇役、監督ニマ・ヌリザデでお届けする、ジャンル分けしづらいけど明らかにジャンル・ムービー、という作品です。

先日の『イット・フォローズ』と同じくいろいろ言いたくなるところのある映画なんですが、『ザ・ウォーク』でグロッギー気味の心にすっと優しく染み込む、「これこれ、この味」という感じで、個人的かつ一時的なニッチにぴったりはまってくれました。

ジェシー・アイゼンバーグは安定の挙動不審っぷりで誰もが期待している高速台詞回しもさりげなく絡めつつ、愛すべき主人公マイク・ハウエルを非常に説得力高く演じているんですが、脇役のキャストが意味不明でいいですね。レグイザモにせよ、後半に出てくるCIA高官にせよ(せっかくなので伏せますが)、お前かよ!みたいな驚きがシャッキリポンと口の中で踊ります。この主演と脇のバランスはどこか『キック・アス』を思わせる感じです。

アクションもしっかりしていて、突然急加速する感じの今風の演出と撮影がそつなく尺を運びます。最後の決戦の舞台は『イコライザー』風味なんかも取り込んでいる感もあり、この辺もなかなか貪欲で好感が持てます。

さらに全体を通してみると何となく『キングスマン』とかと比べてみたくなったりするんですが、こうして考えてみるといろんな映画を「思わせつつ」どの要素もそこを超えていってないんですね。端的に言うと「すげえ!」は無い。

ただ最初に書いたように、感想は「これこれ、この味」なんですよね。もちろん、自分がこれを今このタイミングで観たことというめぐり合わせによる部分もあるはずなんですが、具体的に不満なところは特になくて、でも強いて言えば、いくらでも言うことはあるものの、最終的な着地点としては「いやそういえばこういうの観たい方だったわ」みたいな。何かが自分の中に戻ってくるような感覚があります。あとエンディング(の手前)が非常に清々しくて、あれは非常によろしいです。

なので、あえて「強いて言えば」なんて無粋な話は放っておいて、この妙に高い満足感を尊重したいと思います。面白かったです。

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